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「賃貸と持ち家は、どっちが良いのか?」という話題は度々議論に上がりますが、結局人によって言っていることはバラバラです。
それもそのはずで人によって収入やライフスタイル、価値観が異なるため正解はありません。しかし、それぞれに生涯住んだ場合の総コストは誰もが気になるはずです。また巷では「賃貸と持ち家では1,300万円の差が出る」とも言われていますが実際はどうなのでしょうか。
そこでこの記事では、賃貸と持ち家の生涯コストについて具体的なシミュレーション内容をもとに解説しています。
Contents |
賃貸と持ち家の生涯コストを計算してみた
早速以下の条件のもと、生涯コストを試算してみましょう。ちなみに物件については実際に市場にある情報です。ただし賃貸の契約金、持ち家の諸費費用、修繕・維持費、固定資産税、火災保険については概算となります。
また、両者とも同エリアの物件ですが、建物の立地条件や面積、グレードなどが異なることはご容赦下さい。
前提条件 |
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物件情報 | |
賃貸 | 持ち家 |
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生涯コスト内訳(50年間) | |
賃貸 | 持ち家 |
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※1 借入条件:金利0.8%、35年ローン
上記条件にて試算の結果、賃貸と持ち家の生涯コストの差は約873万円
賃貸、持ち家にそれぞれ30歳から80歳までの50年間住んだ場合のコストの差は賃貸の方が約873万円高い結果となりました。巷で言われている1,300万円の差とは少しギャップがあるようです。
ただし50年という期間を考えた場合、家賃が少し上がっただけでも賃貸の生涯コストは大きく変わることが考えられます。
生涯コスト | ||
賃貸 | 持ち家 | コスト差 |
6,170万円 | 5,297万円 | 873万円 |
条件によっては、賃貸と持ち家で1,300万円の差が出る場合もある
仮に賃貸のグレードを上げて家賃を0.7万円プラスにした場合、総コストは6,530万円、持ち家とのコスト差は1,300万円に近い金額となります。
このことから、条件によって賃貸と持ち家の生涯コスト差は1,300万円、またはそれ以上の差が出る場合があるということが言えます。
いづれにしろ賃貸と持ち家の生涯コストを比較すると、一生家賃を払い続けなければならない賃貸の方が高くなるのは間違いなさそうです。
もちろんコストの面以外にも、住まいに求める条件は様々あると思います。人によってはコスト以外の面に魅力を感じ、賃貸を選ぶ方もいるでしょう。
自分たちが賃貸、持ち家のどちらに向いているかはそれぞれの特徴をしっかり理解することが大切です。詳しくは下記の記事で解説しているので、是非読んで頂くことをおすすめします。
「持ち家vs賃貸」どっちを選ぶ?【それぞれのメリット・デメリットを解説!】
まとめ
以上、賃貸と持ち家の生涯コストについて具体的なシミュレーション内容をもとに解説しました。
結論として、条件によって賃貸と持ち家の生涯コスト差は1,300万円、コスト面では持ち家の方がお得ということがわかりました。
この記事を読んで頂き、住まい選びの参考にして頂けたら嬉しく思います。最後までご覧頂き、ありがとうございました。