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外構は女性が化粧をするように、建物の外観をさらに華やかにしてくれます。せっかく注文住宅を建てるのであれば、おしゃれな外観にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、意外と多くの方が見落としがちな残念なポイントがあり、知らないと後悔することになりかねません。
そこでこの記事では、「外構がしょぼい」とならないために気をつけるべき点を5つにまとめてわかりやすく解説しています。
Contents |
外構の重要性
建物の見栄えは外構によって大きく変わるといっても過言ではありません。
仮に建物の外観にいくらをコストかけたとしても、ポイントを抑えておかないと「おしゃれ」や「高級感がある」といった印象にはなりにくいです。
また建物と外構を別々に考えている方も多いですが、建物と庭につながりをもたせることで一体感や広がりを感じられるので、必ずセットで計画するようにしましょう。
「外構がしょぼい」とならないための5つのポイント
1. 建物の外観デザインと合っているか
建物の外観と外構デザインが極端に違うとチグハグな印象になるので要注意です。
最近では和モダンやシンプルモダンなどなどの比較的何にでも合わせやすい建物も多いですが、基本的には建物のイメージに外構を合わせることがポイントになります。
たとえば外観が洋風であれば外構はレンガやタイルなどの素材を使ったり、曲線のデザインを用いたりするなどです。
また物置を設置する場合は、無機質なデザインが建物や庭の印象を邪魔しやすいので設置場所には気をつけましょう。
2. 計画的に植栽を植えているか
庭にシンボルツリーなどの植栽があると、洗練された印象になるのでおすすめです。低木などと組み合わせて計画すると良いでしょう。
しかし植栽の本来の目的は、道路からの視線を隠すことにあります。特にリビングの掃き出し窓や玄関を隠すのに有効です。
またフェンスの代わりに隣地境界に植栽を植えることもありますが、木が成長した場合、枝が越境したり、落ち葉が隣地に落ちたりするなどが原因でトラブルに発展する可能性も考えられます。
3. 給湯器やエアコンなどの室外機の場所に注意
給湯器やエアコンなどの室外機の設置場所は、後悔しやすいので注意して決めましょう。
基本的に室外機の場所は設計の都合で決められることがほとんどで、あらかじめ図面上で確認はしているはずです。しかし実際に完成した現場を見ると室外機は思ったより存在感があります。
もちろん配管の関係で仕方がないケースもありますが、目立たない場所に配置できるのであれば、それに越したことはありません。
目隠しフェンスなどで隠すこともできますが、コストやメンテナンスのことを考えると得策ではありません。
4. アプローチ上に水道メーターなどの蓋がかぶっていないか
アプローチとは門扉から玄関までの道のりのことを言います。家族はもちろん来客者からも目につく場所なので、タイルや乱形石などで仕上げたり、デザイン性のある形にしたりとこだわりたいポイントの一つです。
既に解説した建物とのデザイン性を合わせることも重要ですが、それ以外にも注意すべきポイントがあります。
それはアプローチ上に水道メーターなどの蓋の位置がかぶってしまうことで、せっかくおしゃれなアプローチが存在感のある蓋のせいで残念な印象になってしまいます。
基本的に注文住宅は建物は設計士、外構はエクステリアプランナー、給排水は水道業者が担当するため、それぞれが自由に計画を立ててしまうとこのようなことが発生します。
5. 雑草の対策をしているか
庭をつくる上で忘れてはいけないのは雑草の対策です。雑草の繁殖力は想像以上に高く、新築して半年も経てばあっという間に雑草だらけになります。
最初のうちは定期的に草むしりを行いますが、段々と億劫になり雑草の無法地帯となる家庭がほとんどでしょう。
それであれば、外構計画でしっかりと雑草の対策をしておくべきです。防草シートと併用して砂利や人工芝敷くことで、雑草が生える範囲を制限することができます。
おしゃれな外構にするコツ
おしゃれな外構にするには以下のようなコツがあります。
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詳しくは以下の記事で詳しく解説しているので是非ご覧下さい。
おしゃれな外構にするためのコツ7選【建物の印象は外構デザインによって決まります】
外構予算は足りなくなりがち
外構計画は注文住宅全体の打ち合わせの中でも終盤に行われることが一般的です。そのため建物でコストがかかり過ぎたしわ寄せが外構の予算に及ぶことがあります。
予算が足りないと満足いく外構計画が立てられず、注文住宅全体の完成度も低いものになってしまう可能性が高いです。
それを防ぐためには予算を確認しながら建物と同時進行で外構計画を立てることが理想ですが、スケジュールの関係やコストをかける優先順位も建物の方が高いので難しい場合が多いでしょう。
その代わり必要な外構内容を反映した予算取りをしっかり行うことをおすすめします。
もし外構の予算でお悩みの方は、以下の記事が参考になるので是非ご覧下さい。
外構工事の費用を安く抑える方法7選【住宅メーカーの外構費が高い理由とは】
営業マンが言う「予算取り」には要注意
外構について営業マンから「予算取りしているので安心です」や「後からじっくり打ち合わせしましょう」と言われたら要注意です。
なぜなら住宅メーカーは住宅を建てることがメインであるため、外構を二の次の考えている営業マンがいるからです。その言葉を鵜呑みにしてしまうと、後々予算が足りずにトラブルに発展する可能性があります。
営業マンとすれば最初の段階で外構をじっくり打ち合わせしてしまうと、建物にかけられる予算が減ってしまったり、建物の間取りや仕様決定が遅れ、着工に間に合わなくなったりするため、自分の首を絞めるようなものです。
注文住宅は予算や納期がある程度決まっていることなので仕方のないことかもしれませんが、予算取りをする場合は予算の根拠となる見積もりや仕様内容をしっかり提示してもらいましょう。
注文住宅の見積もりでありがちなトラブル6選【対策方法も具体的に解説】
まとめ
以上、「外構がしょぼい」とならないために気をつけるべき5つのポイントについて解説致しました。
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外構は注文住宅の打ち合わせの中でも終盤に行われることが一般的なので、予算も含め計画的に進めましょう。もし予算取りを行う場合は、営業マンに予算の根拠となる見積もりや仕様内容をしっかり提示してもらうべきです。
この記事を読んで頂いた方が後悔のない外構計画を立てて頂ければ嬉しく思います。最後までご覧頂き、ありがとうございました。