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注文住宅と比べ手が届きやすい価格設定の建売住宅。しかしその反面「デメリットも多いのでは?」と不安に感じている方は一定数いるのではないでしょうか。
一生に一度のマイホームだから、建売住宅の特徴をしっかり理解して決断したいものです。
そこでこの記事では、建売住宅のデメリットとメリットについて詳しく解説しています。
Contents |
建売住宅とは?注文住宅との違いは?
「建売住宅」とは土地と建物がセットで販売された住宅のことです。建売住宅メーカー自ら土地を仕入れ、土地を数区画に割って建物を建てるため、敷地が狭い、同じような外観の建物が並んでいるといった特徴があります。
住宅には注文住宅というタイプもありますが、建売住宅は建物がすでに完成している状態に対し、注文住宅は土地を取得し気に入った住宅メーカーと間取りなどの打ち合わせをしてから着工する点が大きく異なります。
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代表的な建売住宅メーカー
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上記は代表的な建売住宅メーカー一覧です。建てた住宅は自社で販売するのではなく地域の不動産会社の仲介物件として扱われるケースがほとんどなため、一般の方にはあまり馴染みはないかもしれません。
しかし、住宅業界全体の中でも売上高ランキングの4、5位(グループ全体として)に位置するほどメジャーな会社です。
ちなみに業界大手の積水ハウスや大和ハウスなどは注文住宅メーカーに分類されるため、同じ住宅でも家づくりのスタンスが異なります。
建売住宅のデメリット
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敷地が狭い
建売住宅に広い庭を期待することはあまりできないでしょう。一般的に30〜40坪の敷地に建てられることが多く、駐車場1〜2台分を確保するので精一杯です。
また、最近ではより敷地の狭小化が進んでおり、地方でも3階建ての建売住宅が目立つようになってきました。
これは建売住宅メーカーの利益構造が関係しており、100坪の土地を2つに分筆して2棟建てるより、3つに割って3棟建てた方が利益を上げやすいからです。
しかし、その分一棟あたりのコストが抑えられているため、メリットとも言えるでしょう。
外観・間取りがありきたり
建売住宅の外観は外壁の色や種類が決められているため、良くも悪くもありきたりな外観です。分譲地内になると同じような外観の建物が並ぶため、マイホームに個性を求める方には向いていないと言えるでしょう。
収納が少ない
収納の少なさも建売住宅のデメリットといえます。
2階の寝室にはそれぞれ一畳前後のクローゼットはありますが、それ以外は1階の階段下収納しかないことも珍しくありません。
物が何もない状態であれば収納が足りないと感じにくいですが、引っ越しして荷物を運ぶと予想以上に収納が足りないという声を耳にすることもあるので注意が必要です。
設備・仕様が決まっている
キッチンや浴室、トイレ、洗面などの設備、また床材、クロスなどの仕様も普及品が多いです。建物コストを抑えるためは仕方がないことですが、注文住宅と比較してしまうとと物足りなさを感じてしまうこともあります。
しかし賃貸アパートなどに備わっている設備や仕様と比べればサイズも大きくグレードも高いため、賃貸住まいの方にとってはそこまで気にならないはずです。
建売住宅のメリット
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注文住宅と比べ価格が安い
建売住宅の一番のメリットといえば、注文住宅と比べ価格が安いことが挙げられます。安い理由としては、間取りや設備、仕様などを均一化し、大量に仕入れることで低価格を実現しています。
また敷地を小さく分筆することで土地コストも抑えることで価格を圧縮しているのが特徴です。
立地条件が比較的良い
意外かもしれませんが、建売住宅は立地条件が比較的良い場合が多いです。
理由は建売住宅会社は土地の仕入れにも力を入れており、地元の不動産会社から常に土地情報を収集しているからです。そして情報が入ると市場に出回る前に購入を決めてしまうことも珍しくありません。
不動産会社としても時間をかけて市場で売るよりも、条件さえ合えば確実な建売住宅会社に売却した方が素早く利益が入るメリットがあります。
即入居が可能
建売住宅は既に建物が完成しているため、契約・入金手続きが完了すれば即入居が可能です。
一方注文住宅の場合は、図面やパース、サンプルなどを見て建物をイメージするしかなく、打ち合わせに時間もかかります。一般的には初回打ち合わせから建物完成まで9ヶ月はかかるでしょう。
直接建物を確認してから購入できる
マイホームは一生に一度の高価な買い物です。当然後悔したくないと考えています。その点建売住宅は実物を確認して購入の判断ができるため、入居後のイメージがしやすいのがポイントです。
また仮に建物が完成していなくても、ほとんどが似たような間取りや外観となっているため、他の物件を確認してもイメージの相違が少ないです。
建売住宅が向いているタイプ
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立地重視で新築を探している人
間取りや建物のクオリティよりも立地条件重視の人に建売住宅は向いてます。
先述したとおり、建売住宅会社は市場に出回る前の土地を仕入れるルートができているため、立地条件が良い傾向にあります。
マイホームのコストを抑えたい人
すでに解説したとおり、建売住宅は比較的コストが安いのが特徴です。しかし最近は物価高の影響などで建売住宅の価格も上昇傾向しているため、中古住宅なども含め検討することをおすすめします。
すぐにマイホームが欲しい人
建売住宅はすでに完成された建物を販売しているため、契約と入金手続きが完了すれば即入居が可能です。注文住宅のように、長い時間と労力をかけて打ち合わせしたり、建物が完成するまで首を長くして待つ必要もありません。
ただし、すぐ欲しいからといって慌て購入してしまうと失敗の元なので、家族とじっくり検討する時間も設けましょう。
まとめ
以上、建売住宅のデメリットとメリットについて詳しく解説しました。
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この記事を読んで頂き、建売住宅が向かないと感じた方は注文住宅を検討してみると良いでしょう。
注文住宅とは?建売住宅と比較しながら徹底解説【マイホームにこだわりた方必見!】
最後までご覧頂き、ありがとうございました。