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多くの人にとって一生に一度と言われる新築。「あの時やっておけば良かった」と後悔はしたくない。誰しもこのような思いを抱いているのでないでしょうか。
しかし初めての家づくりはわからないことだらけで、何をどのようにすれば正解かを判断することは簡単ではありません。
この記事では、新築で「やっておけば良かった」と思うこと6選について解説しています。
Contents |
1. 新築で「やっておけば良かった」と思うこと6選
1-1. コンセントの数を増やしておけば良かった
新築後、生活が始まると「ここにコンセントが欲しかった」「コンセントの数が足りない」と後悔する声を聞きます。近年インターネット対応の家電が普及しており、電源を利用する機会が増えているのも理由の一つだと思いますが、一番はシミュレーション不足であることが多いです。
一般的にコンセントの位置は、予め計画された図面をもとに設計士と打ち合わせしながら決めていきます。しかし図面ばかり見ていると視野が狭くなってしまいがちです。そこでモデルハウスや建売住宅などの見学の際にコンセントの位置に注目してみることをおすすめします。特にキッチン周りや玄関ホール、リビングなどは重要です。
コンセントを後から新しく増設するには壁を壊して中の配線工事を行う必要があるため、必要な家電を整理し、使い方をシミュレーションしながら位置や数を決めると良いでしょう。
1-2. もっと収納をつくっておけば良かった
収納が足りなくなる要因としては、「予算の問題」と「収納計画が甘い」ことが挙げられます。
家づくりの打ち合わせの過程で予算をオーバーしてしまうことはありますが、予算圧縮のために真っ先に削られがちなのが収納です。部屋を狭くするのは抵抗があっても、収納を狭くするのは意外と割り切りやすいからでしょうか
しかし結局物が収まりきらず収納棚で場所を占領しては意味がないので、他に予算を削減できるポイントがないか確認しましょう。たとえば仕様のグレードを下げるなど、下記記事でも解説している通り他にも方法はいくらでもあります。
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また納戸やウォークインクローゼットに憧れを抱く方も多いですが、広い収納部屋はおすすめしません。理由は通り道を確保するために物は壁側にしか収納できないからです。他にも奥行きが深い収納も、収納量はあっても奥の物は取り出しにくく使い勝手が良いとはいえません。
1-3. ランドリースペースを計画しておけば良かった
洗濯物をベランダや庭に干していて、外出していて突発的な雨に対応できなかった経験は誰しもあると思います。また共働き世帯が増えている現代において、洗濯物は室内に干すことが当たり前になってきているのではないでしょうか。
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しかし室内に物干し専用スペースを設置することは予算の関係上簡単ではありません。
洗面室に突っ張り棒を設置して対応したりもできますが動線にあると邪魔ですし、来客の際は干し場所に困ってしまいます。
そこでおすすめなのは、2Fの廊下ホールや和室などの天井に脱着可能な吊り下げ式のフックを設置することです。また15万円前後の費用はかかりますが浴室乾燥機は間違いなく活躍します。
1-4. フローリングにこだわれば良かった
室内の印象を大きく左右すインテリアがフローリングです。フローリングはシートから突き板、無垢材などの素材や種類が豊富にあり、金額も平米3,000円位から20,000円を超えるものまで様々です。
パッと見の印象はもちろん、肌に触れた時の感触やぬくもり、高級感は全くの別物です。
それぞれの素材にメリット・デメリットはありますが、予算を気にしすぎるあまり自分達の理想とかけ離れすぎてはいい家づくりはできません。そのため、普段目に触れる機会が多いポイントは少し予算をかけ、その分他の部分を妥協するといったバランスが大切です。
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1-5. 窓の位置や大きさをしっかり考えておけば良かった
窓は光や風を取り入れたりする以外にも、外の景色を切り取ったり、外観を構成する重要な役割があります。しかし間取りを重視するあまり、取ってつけたような窓になっている建物を見かけます。
たとえば隣の家の窓位置を考慮せず視線が被っていたり、窓の位置が上下階でズレていて外観がチグハグな印象になっているケースなどです。
また大開口の窓に憧れを持っている方もいると思いますが、窓が大きければ大きい程外気の影響を受けやすいトレードオフの関係を忘れてはいけません。
窓位置やサイズは簡単に変えられるものではないので、窓を決める際は平面だけ見てで決めるのではなく、中から見た景色と外から見た印象を確認して決めましょう。
1-6. エアコンの室外機の位置を工夫しておけば良かった
設計の段階でエアコンの室外機の位置を把握している方はそう多くはありません。実際に建物が完成して、初めてわかる方もいるでしょう。
それほど神経質になる必要もありませんが、設置する場所によっては建物の意匠性を損ねたり、隣地に騒音や熱風による被害を与えクレームに発展することもあるので要注意です。
2. 新築で後悔しないためには?
2-1. イメージする
生活のイメージをより具体的に描くことが大切です。「こんな生活がしたい」「ここだけはだわりたい」「今の生活のここが不満」と言ったポイントを整理し、営業マンや設計士にしっかり伝えましょう。
2-2. イメージを具現化する
実際にモデルハウスを見学したり、完成見学会などに参加してイメージを具現化しておくことをおすすめします。
注意点としては、ただ見学するだけではなく、テーマを持って見学することです。たとえば、コンセントの位置や収納計画、窓など、ポイントだけに注目して見てみると意外な発見をできることもあります。その際は「なぜこのようにしたのだろう?」「自分だったらこうするかもと」と思考しながら見学し、後でこっそり営業マンに質問すれば理解も深まります。
2-3. 荷物や家具のサイズを把握しておく
新築に持っていく荷物や家具などのサイズは予め設計士に伝えておきましょう。全てを伝える必要はありませんが、収納場所や配置に困りそうなものが対象です。たとえば、ひな人形やゴルフバッグ、婚礼家具(三面鏡など)、ソファー、ベッドなど。
設計図面に予めその荷物の寸法と場所を落とし込んでおくと、「荷物が入らない」や「収納が足りない」と言ったトラブルを防ぐことができます。
2-4. 優秀な営業マン・設計士に担当してもらう
実績や経験のある営業マンや設計士に担当してもらうこと非常に重要です。
そういった優秀な担当者は、成功例や失敗例などの引き出しを沢山持っているので家づくりのポイントを理解しています。
3. まとめ
以上、新築で「やっておけば良かったこと6選」について解説させて頂きました。
家は3回建てないと理想の家にならいと言われている通り、100%満足するマイホームを手に入れることは簡単ではありません。建物が完成するまではイメージでしかありませんし、住んでみて想像と違う事もあるからです。
しかし、新築を経験した先人たちの後悔したポイントを知ることで自分たちの家づくりに活かすことはできます。
この記事を読んで頂き、少しでも参考になったなら嬉しく思います。最後までご覧頂きありがとうございました。