床暖房はガスと電気どちらの種類を選ぶ?【それぞれの特徴を徹底比較!】

床暖房のイメージ画像

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  • 床暖房を入れるか迷っている
  • 月々の光熱費が高いのはガスと電気どっち?
  • 床暖房の選び方がわからない

 

足元をぽかぽか暖めてくれる床暖房。実は大きく分けてガス温水式と電気ヒーター式の2種類があります。しかし両者の違いを理解している人は少ないです。

知らずに選んでしまうと「光熱費が高い…」「思ったより暖かくない…」と後悔することになりかねません。

そこでこの記事では、ガス温水式床暖房とと電気ヒーター式床暖房の特徴を徹底比較しています

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読んで頂くと後悔しない床暖房選びができるようになります。

Contents

  1. 床暖房のタイプは大きく2種類
    1. ガス温水式床暖房
    2. 電気ヒーター式床暖房
  2. ガス温水式床暖房の特徴
    1. ガス温水式床暖房のメリット
      1. 温まるのが早い
      2. ランニングコストが安い
    2. ガス温水式床暖房のデメリット
      1. 設置費用が高い
      2. 定期的なメンテナンスが必要
  3. 電気ヒーター式床暖房の特徴
    1. 電気ヒーター式床暖房のメリット
      1. 設置費用が安い
      2. 基本的にメンテナンスが不要
    2. 電気ヒーター式床暖房のデメリット
      1. 温まるまで時間がかかる
      2. 温度ムラができやすい
      3. ランニングコストが高い
  4. ガス温水式と電気ヒーター式床暖房の比較
  5. 床暖房の選び方
  6. まとめ

床暖房のタイプは大きく2種類

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ガス温水式床暖房

ガス温水式の床暖房は、給湯器などの熱源によって温められた40〜60度の不凍液を、床下に張り巡らせたパイプに流すことで足元を暖めます。立ち上がりがスピーディで床面を均等に温めることができます。

熱源には給湯器(ガス)以外にも電気や灯油もありますが、仕組みは同様です。

電気ヒーター式床暖房

電気ヒーター式は、床下に電熱線パネルを敷設して電気の力で床を温めます。シンプルな構造で施工が容易なため、設置費が安く基本的にノーメンテナンスで利用できます。

ただし立ち上がりに時間がかかり、月々の光熱費が高くなりやすいです。

【新築に床暖房はいらない!?】その理由と暖かい家をつくる5つのポイントを解説!

ガス温水式床暖房の特徴

ガス床暖房の画像

ガス温水式床暖房のメリット

温まるのが早い

シャワーを出すとものの数秒でお湯が出るのと同様に、温まりが早いのがガス温水式床暖房の特徴です。

床暖房は寒い時期に使う暖房器具であるため、温まりに時間がかかるようでは困ります。特に朝方や就寝前などは一秒でも早く暖まりたいはずです。後述する電気ヒーターは温まりに時間がかかってしまうため、ガス温水式床暖房の温まりの早さは大きなメリットといえます。

そのためメイン暖房とし床暖房を利用したい方におすすめです。

ランニングコストが安い

単価が安く、月々のガス代を安く抑えられる都市ガスを利用することをおすすめします。

しかしガス管が通ってない地域もあるため、その場合はプロパンガスを利用することになります。プロパンガスは基本的に単価が割高で、また契約するガス会社によっても単価が異なります。

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プロパンガスを利用する際は、住宅メーカーを通してガス会社に月々のガス代をシミュレーションしてもらうと良いでしょう。

ガス温水式床暖房のデメリット

設置費用が高い

温水パイプの配管や熱源(給湯器など)の費用がかかるため、ガス温水床暖房は設置費用が高いです。床暖房の面積や長さ(温水パイプの長さ)によってもコストは異なりますが、一畳あたり6〜10万円ほどです。

ただし、ガス会社によってはキャンペーンなどを行っていて安く提供している場合もあるのでうまく活用すると良いでしょう。

定期的なメンテナンスが必要

ガス温水式床暖房の耐用年数は一般的に30年程と言われていますが、前提として以下のような定期メンテナンスが必要です。

メンテナンス内容 頻度 費用
不凍液の補充・交換 5〜10年 5万円程
給湯器の交換 10〜15年 20〜40万円程

 

また温水パイプが劣化して不凍液が漏れたりすると、フローリングを剥がさなければならないため、高額な費用がかかることもあります。住宅メーカーのアフターサービスや保証内容はしっかり確認しておきましょう

電気ヒーター式床暖房の特徴

電気ヒーター式床暖房のメリット

設置費用が安い

電気ヒーター式の床暖房は、電熱線パネルを床下に敷設する容易な施工方法なため、設置費用が安いです。ただし床暖房の範囲が広いと月々の電気代が高額になるので要注意です。

基本的にメンテナンスが不要

ガス温水式床暖房とは異なり、基本的にメンテナンスは不要です。電気ヒーター式床暖房は30年以上の耐用年数があるとされており、電熱線の故障などがない限りは、長期間使い続けることができます。

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ただし電気製品は当たり外れがあるので、アフターサービスや保証が充実した住宅メーカーを選んだ方が安心です。

電気ヒーター式床暖房のデメリット

温まるまで時間がかかる

温まるまで時間がかかってしまうことは、電気ヒーター式床暖房の難点といえます。

特に寒い時期になると電源スイッチを入れてから快適な温度になるまで1時間程かかることもあるため、タイマー設定や余裕を持って温めておくなどの工夫が必要でしょう。

温度ムラができやすい

特に電熱線を配置する電気ヒーター式床暖房の場合、床を歩いた時に温度ムラを感じることがあります。理由は電熱線が通っている場所は45度前後の温度がありますが、電熱線の結合部は温まらないからです。

もしカーペットやラグを敷く際は床暖房対応のものを選びましょう。未対応のものを敷くと床材が劣化する恐れがあるので要注意です。

ランニングコストが高い

月々の光熱費は、電気ヒーター式床暖房の方が割高です。

特に床暖房の範囲が広かったり、複数の部屋で使ってしまうと月々の電気代が高くなりやすいので注意しましょう。

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家庭の電気容量を上げなければならない場合もあり、容量を上げると基本使用料、電気使用量ともに上がります。

電気ヒーター式床暖房の電気代をシミュレーション!【月々のコストはガス式の方が安い】

ガス温水式と電気ヒーター式床暖房の比較

ガス温水式床暖房 電気ヒーター式床暖房
設置費用 高い 安い
ランニングコスト 安い 高い
メンテナンス 必要 不要
温まりの早さ 早い 遅い
温度ムラ 無し 有り

床暖房の選び方

選び方のイメージ画像

ガス温水式床暖房と電気ヒーター式床暖房とで迷ったら、床暖房を敷く範囲と利用時間を考えて選ぶのがおすすめです。

LDKなど広範囲で長時間利用したい方は、ガス温水式床暖房。キッチンや洗面室など狭い範囲で短時間の利用で問題ない方は電気ヒーター式床暖房が良いでしょう。

ガス温水式床暖房が向いている人 電気ヒーター式床暖房が向いている人
  • 広範囲で床暖房を使用したい人
  • 長時間利用したい人
  • メイン暖房として利用したい人
  • 狭い範囲で使用したい人
  • 短時間で問題ない人

 

また、床暖房がなくても暖かく快適な家にする方法について、以下の記事で詳しく解説しているので是非ご覧下さい。

【新築に床暖房はいらない!?】その理由と暖かい家をつくる5つのポイントを解説!

まとめ

以上、ガス温水式床暖房と電気ヒーター式床暖房の特徴比較について解説致しました。

ガス温水式床暖房 電気ヒーター式床暖房
メリット
  • 温まるのが早い
  • ランニングコストが安い
  • 設置費用が安い
  • 基本的にメンテナンスが不要
デメリット
  • 設置費用が高い
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • メンテナンスコストが高い
  • 温まるまで時間がかかる
  • 温度ムラができやすい
  • ランニングコストが高い

 

床暖房の設置を検討している方は、参考にして頂けると嬉しく思います。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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