【北向きの土地をおすすめする理由5選】元大手住宅メーカー社員が詳しく解説

北道路の画像

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  • 南向きの土地にこだわっている
  • 北向きの土地は日当たりが悪いから
  • 北向きの土地でも日当たりを確保する方法が知りたい

 

北道路の土地=日当たりが悪いというイメージを抱く方は多いと思います。しかし、そのイメージだけで北道路の土地を検討しないのは非常にもったいないです。

その証拠に実は住宅メーカーや不動産会社も北向きの土地を積極的に購入しています。

この記事では北道路の土地をおすすめする以下の理由5選とデメリット、日当たりの悪さを解消する方法について解説しています。

読んで頂くことで土地を検討する際の選択肢を広げ、日当たりで後悔しない家づくりの基本を理解することができます

 

  • 南向きの土地と比べ坪単価が安い
  • 屋外給排水工事が安くなる
  • 北玄関となるので南側にLDKを配置できる
  • 小さい子供が道路に飛び出すリスクの回避
  • 道路側からの視線を遮ることができる

 

1. 北向きの土地をおすすめする理由5選

1-1. 南向きの土地と比べ坪単価が安い

必ず安くなるというわけではないですが南向きの土地と比べ坪単価で2〜3万円位安くなる場合が多いです。

例えば同じ分譲エリアの北向きと南向きの土地でそれぞれ50坪だとすると100〜150万円位の価格差が生じてきます。

交通の利便性、周辺環境がほぼ同じであれば土地にお金をかけずその分建物にかけるという選択肢があっても良いのではないでしょうか

100〜150万円の価格差があればカーポートを設けたり、空調費用に充てたり、毎日使うキッチンや浴室をグレードアップしてもお釣りが返ってきます。

1-2. 屋外給排水工事費が安くなる

こちらも金額面でのメリットとなります。

屋外給排水工事とは飲用水などの上水道と排水などの下水道を各水回り設備まで配管する工事となります。

造成された土地などには境界線から1m以内の距離に上水道のメーターと下水道の公共マスとが設置され、道路側から分岐したそれぞれの配管とつながっています。

そして各水回り設備までの配管は施主が費用負担しなければなりません。

一般的にトイレや洗面、浴室などは北側に配置されている間取りが多く、配管工事をする距離が短い方が費用が安くなります

逆に南道路の土地だと南側にある公共マスや水道メーターから北側に配置された各水回りまでの配管の距離が長くなり、その分費用負担が大きくなります。

土地の形状や間取りなどにもよるので一概には言えませんが20万円前後変わってくる場合もあります

1-3. 北玄関となるので南側にLDKを配置できる

北道路の土地だと自ずと玄関の位置は北側になります。(南玄関も物理的には可能ですが…。)

水回りも余程の要望がない限り北側に配置されるので南北に長い土地の場合を除いて自然と南側にLDKが配置されることになります。

家の中で一番長くいるLDKを南側にしたいと考える方がほとんだと思います。

北道路の土地を検討しない理由で多いのが「日当たりが悪いから」という考えです。しかし、北道路の土地の全てが日当たりが悪いかというとそうではなく十分に日当たりを確保できることもあります。

建物を建てる際は、建物の高さの制限や北側の影の影響を考慮した北側斜線制限などの建築基準法を守る必要があるからです。

夏至と冬至でも異なりますが、南側の隣地境界線から5〜6m位離れた所に建物の窓があれば1階にも光が入ると感じます

一般の方が土地を見ただけだけで判断するのは難しいので北道路の土地を検討したい方は一度設計士に相談することをおすすめします。

1-4. 子供が道路に飛び出すリスクの回避

子供が道路に急に飛び出してきて事故にあうといったニュースは誰しも一度は耳にしたことがあると思います。

住宅地でも例外ではなく子供は遊びに夢中になっていると予想外の動きをすることがあります。

もちろん外構計画で道路へのアプローチを直線ではなくクランクさせたり、門扉を設けたりすることで飛び出しのリスクを軽減させる工夫はできます。

しかし北向きの土地であれば、道路と庭の間に建物がある為、庭で子供を遊ばせれば道路に飛び出すリスクを抑えることができます

1-5. 道路側からの視線を遮ることができる

これは当然と言えば当然なのですが南側に庭がある場合、道路側からの視線は建物で完全に遮ることができます

庭でBBQや子供と遊ぶ際などプライベートを保てるという点ではメリットとなります。

しかし、南側に建物がある場合は南側の住人から丸見えになってしまうという事も意味します。

人のプライベートを覗く趣味の悪い人はそう多くはないとは思いますが場合によってはデメリットになる可能性もあります。

2. 北向きの土地のデメリットは?

北向きの土地について良いことばかりを書きましたが当然デメリットとなることもあります。

読んで頂ければ直感的にわかる内容なので詳細は書きませんが下記のような点があります。

  • 南側に建物がある場合、庭にいると南側の住人からは丸見えになってしまう
  • 敷地の大きさや、形状、南側の建物によって日当たりが悪くなる
  • 日陰に植栽を植えると枯れてしまう
  • 車に積もった雪が溶けづらい

3. 室内の日当たりを確保する方法

土地の面積や形次第で南側のスペースを十分に確保できず日当たりが悪くなってしまう場合があります。

だからといって諦めるのはまだ早いです。

以下の方法で1階にも日当たりを確保することが可能です。

  • リビングかダイニングに吹き抜けを設ける
  • 2階リビングの間取りにする

 

もちろんお客様の生活スタイルや好みによって考え方は様々ですので絶対おすすめと言いたいわけではありません。

日当たりが心配であれば基本は必ず設計士や営業マンに相談することが大切です。

今はCGを用いて日当たりのシミュレーションをすることもできますのでそちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、相手はプロだから全てお任せというスタンスではなく、分からないことや不安な事があればなんでも質問することが後悔しない家づくりにする為の基本です。

4. ファサードが作れない→そんなことはありません

ファサードとは建物を正面から見た時の外観デザインの事です。

北側は水回りが配置される為大きい窓がない分、何も工夫しないとあっさりとした外観になります。

北道路の土地の場合は北側のファサードが人目に触れる為、デザインもこだわりたいという方は下記の工夫をすることでファサードを作ることができます。

  • 窓の位置を合わせる
  • 窓のサイズをなるべく統一する
  • 窓に枠をつける
  • 壁をふかして外壁に凹凸をつける
  • 壁をふかした部分の外壁の素材や色を変える
  • 玄関ポーチの屋根をフラットルーフに変える
  • 窓の少なさをあえて活かす

 

5. まとめ

以上、北向きの土地をおすすめする理由5選を解説させて頂きました。

コストの面や、実用的な間取りにできるメリットもあるのでこの機会に検討の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

また、土地を検討する際は下記記事ももあわせてご覧頂くことがおすすめです。

失敗しない土地選びのポイント20選

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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