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土地購入は分からないことだらけで、上記のような不安や疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
それもそのはずで不動産は取引方法が特殊で専門用語も多いため、理解しないまま進めると失敗する可能性があります。
この記事では、土地購入の流れを分かりやすく解説しています。
Contents |
1. 土地購入の流れ7ステップ
step1. 土地探し
まず最初にするべきことは、住みたいエリアを家族と相談して決めることです。
子供の学区や通勤手段、周辺環境など検討することは沢山あります。しかし全ての条件を満たす土地は見つからないと思った方が良いでしょう。
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土地探しのコツは、住みたいエリアの条件を書き出し、優先順位をつけ、現実的にクリアできる条件で探すことです。
特に予算は非常に重要なポイントになります。土地を探している方は、当然マイホームを建てることが目的なので土地+建物のトータルの予算を計画しましょう。
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そのため土地探しを始めたら、同時に住宅メーカーも検討することをおすすめします。
また土地探しは、インターネットや不動産情報誌、不動産会社に直接依頼する方法が一般的で、他にも住宅メーカーが販売する建築条件付き土地や建売住宅などを検討するのもありです。
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step2. 買い付け証明書の提出
土地が決まったら、買い付け証明書を不動産会社(または住宅メーカー)に提出します。
買い付け証明書とは、「この条件でこの土地を買います」という意思表示を表す書面のことです。
主に以下の内容が記載されます。
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ただし買い付け証明書を提出したからといって、契約が確定しているわけではありません。購入希望者が複数いる場合もあり、売主がより売買条件が良い買主を選ぶことができます。
また買い付け証明書の有効期間は一般的に1〜2週間位のため、住宅ローンの利用を予定している方は、その間に金融機関に住宅ローンの事前審査を依頼し、資金調達の目処を立てておかなければなりません。
step3. 住宅ローン事前審査申込み
住宅ローン事前審査は、複数の金融機関に依頼しましょう。
金融機関によって、借入の条件が異なるため、より有利な条件の金融機関を比較検討することができます。
比較する際は、借入額や金利の低さだけではなく保証金や手数料、疾病補償などの条件を総合的に見て判断すると良いです。
事前審査は申込者の勤務先や勤続年数、年収、貯蓄、返済比率などをもとに簡易的に審査しますが、過去の支払い滞納履歴、他の借入、持病などがあると満額の回答が得られなかったり、審査不合格となる場合があるので要注意です。
step4. 重要事項説明、不動産売買契約の締結
事前審査に無事合格し、資金調達の目処がつくと売買契約の流れとなります。
売買契約の前には、宅建士から重要事項説明と呼ばれる物件の内容や法令、契約条件などの説明がなされるため、内容をしっかり確認しましょう。
しかし不動産特有の専門用語やわかりにくい表現もあり、初めて聞く方にとっては全てを理解するのは難しいかもしれません。
重要事項説明書の25項目をわかりやすく解説!【トラブルになりやすいポイントは?】
そのため重要事項説明の書類は、必ず事前にもらっておくべきです。分からない箇所があれば、担当者に聞いたり、調べたりして契約前には完璧に理解している状態にしておくと、後々トラブルになるのを防ぐことができます。
そして重要事項説明、売買契約の手続きが終わると、手付金の入金手続きです。
手付金もトラブルになりやすいポイントがあるので、以下の記事を読んでおくことをおすすめします。
手付金とは?【売買契約でトラブルにあわないために絶対知っておくべきこと】
step5. 住宅ローン本審査申込み
契約が終わったので一息つきたいところですが、まだ油断はできません。住宅ローンの本審査がまだだからです。
一般的に売買契約から1〜2ヶ月後くらいに土地決済が行われるため、その間に本審査の承認を受けておかなければなりません。
本審査は書類を提出してから2週間くらい時間がかかるため、書類への記入や準備、不備などがあった場合に備えて余裕を持って進めましょう。
また事前審査では問題なくクリアできていても、本審査で覆ることも実際あります。
本審査は金融機関ではなく、保証会社が厳密な審査を行うため、個人信用情報の照会や健康状態のチェックなども行われるからです。
step6. 金銭消費貸借契約(金消契約)の締結
金銭消費貸借契約と言われても、ほどんどの方は馴染みがないと思います。略して金消契約と呼ばれますが、要は住宅ローンの契約のことです。
借入額や期間、金利、返済方法、融資実行日などを定めた書類や土地に抵当権を設定する書類にサインをし、土地決済に向けた準備が行われます。
ここでは予め金融機関との打ち合わせで定めた内容を確認し、担当者が説明する流れにそって手続きを行うだけなので、特に気をつけるポイントはそう多くはありません。
あえて言えば予定を延期したり、必要書類を忘れてしまうとその先のスケジュールが滞ってしまいますので自己管理には気をつけましょう。
step7. 土地決済
土地決済とは、手付金で支払った金額を除いた、残代金などを支払う手続きのことです。売主が入金を確認したのと同時に引渡しが行われます。
引渡しは物理的な意味もありますが、所有権移転登記手続きが行われるということです。
主に金融機関の個室で売主や司法書士、不動産会社担当者立ち合いのもと、1時間くらいで行われます。
当日の流れやイメージ、気をつけるポイントは下記の記事で詳しく解説していますので参考にして頂ければ幸いです。
土地決済の流れと気をつけるポイントを詳しく解説【手続き遅延による違約金に要注意!】
2. まとめ
以上、土地購入の流れとポイントを解説させて頂きました。
土地売買は専門用語やわかりにくい表現も多いため、最初は戸惑う方も多いかもしれません。
しかしゴールまでの流れとポイントを押さえておけば、担当者もエスコートしてくれるのでそこまで心配する必要もないです。
この記事を読んで頂んで頂いた、誰かのお役に立てたのであれば嬉しく思います。最後までご覧頂き、ありがとうございました。