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明るさや換気を理由としてお風呂に窓を希望する方は多いです。もちろん明るいに越したことはないですし、窓を開ければ換気されそうな気持ちもわかります。
しかし果たして本当に意味があるのでしょうか。またデメリットがあることも忘れてはいけません。
この記事では、お風呂に窓をおすすめしない5つの理由を詳しく解説しています。
Contents |
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お風呂に窓をおすすめしない5つの理由
断熱性能が下がる
一番のデメリットとも言える理由が、お風呂が寒くなりやすい点です。窓は冷気の入口であると同時に、暖かい空気が逃げる出口でもあります。窓から約50%の熱が流出するというデータもあり、冬場のお風呂は寒くて入るのが億劫と感じる方も多いのではないでしょうか。
単層ガラスよりも複層ガラス、アルミサッシよりも樹脂サッシにすれば断熱性能は高まりますが、そもそも窓を無くすことが一番の断熱対策と言えるでしょう。
窓が結露し、カビが繁殖しやすい
窓が結露する原因は、暖かい水蒸気を含んだ空気が窓によって冷やされ、飽和水蒸気量を超えると余分な水蒸気が水分に変わることで発生します。そのため冬場は特に結露を防ぐことはできません。
そしてそのようなジメジメとした環境はカビにとっては最適であるため、窓ガラスのパッキンなどにカビが繁殖します。またヌルヌルとした水垢となり、衛生的にも良くありません。
換気扇を回せば乾燥させることはできますが時間も多少かかります。小まめにワイパーなどで水気取りするのも大変でしょう。
プライバシーの問題
スポットライトで照らされた坪庭をお風呂からゆっくり眺められたら最高な気分になれそうです。しかし実際は外からもお風呂の中が丸見えになるため、現実的ではないでしょう。
そのためお風呂では防犯上に優れる内倒し窓が付けられることが一般的です。当然すりガラス仕様となっているため、外からも中からも様子を見ることはできません。
プライバシーの問題で外の景色を楽しめないとなると、お風呂の窓に期待できるのは採光と換気としての役割となります。しかし以下で解説する内容を読めば、必要性を感じなくなるかもしれません。
明るい時間帯にお風呂に入らない方が多数
そもそも明るい時間帯にお風呂に入る方は少ないのではないでしょうか。夜勤の仕事をしている方や朝シャンをする方は別ですが、どちらかというと少数派です。
ほとんどの方は夜にお風呂に入って、日中はお風呂掃除をする位しか利用しないように思います。
それであればお風呂に窓を付けて明るさを取り入れる必要性があるのか疑問です。
換気は換気扇の方が効果的
換気のために窓を希望する方は多いですが、実は窓を1箇所開けてもあまり換気はされません。換気をするためには外の空気の入口と中の空気の出口が必要で、それぞれの窓を対角線上に配置するか高い位置と低い位置に設けて空気の流れ道を作る必要があります。
そのように窓を配置することは現実的ではないため、強制的に空気を排出できるの換気扇の方がよっぽど効果的です。
お風呂に窓を付けるメリット
外の景色を眺められる
もし建築地が桜や紅葉、海などの自然に囲まれているような場所であれば、お風呂から景色を楽しむために窓を設けるのはありです。
露天風呂のような感覚で景色を楽しんだり、プライバシーが心配であれば2階にお風呂を設置することもできます。
お風呂に広がりを感じられる
お風呂は2畳程の狭い空間のため、人によっては圧迫感を感じるかもしれません。そのような場合、窓を付けることで視線の抜け先ができ、お風呂に広がりを感じることができます。
おすすめは浴槽に浸かった目線の位置に横長の窓を設けることです。お風呂の窓は四角形や縦長の窓が一般的なので、横長の窓はデザイン的にもおしゃれな印象になります。
まとめ
以上、お風呂に窓をおすすめしない5つの理由を詳しく解説致しました。
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明るさや換気、固定観念でお風呂に窓を検討している方は、デメリットを改めて確認し本当に必要かを考えましょう。
この記事を読んで頂いた方が、後悔のない家づくりをして頂けたら嬉しく思います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。